2025年10月04

秋口に多い「結膜下出血」
― 白目が赤くなる原因と予防 ―
白目の一部が突然まっ赤になり、驚いて来院される方がいらっしゃいます。
これは「結膜下出血」といって、白目の表面にある細い血管が切れて、血液が結膜の下にたまることで起こります。
Qなぜ秋口に多いの❓
秋は朝晩の寒暖差や乾燥の影響で、血圧の変動が起こりやすくなります。
また、この時期は咳やくしゃみも増えるため、ちょっとした刺激で血管が切れてしまうことがあります。
目をこする癖や、血圧が高めの方、糖尿病や動脈硬化のある方も起こしやすい傾向があります。
Q治療は必要❓
見た目は真っ赤ですが、多くの場合は痛みやかゆみはなく、1〜2週間で自然に消えていきます。
点眼薬で早く治すことはできませんが、乾燥や炎症があるときには目薬を使うこともあります。
繰り返す場合は、全身の病気(高血圧など)が関係していることもあるため、内科でのチェックをおすすめします。
Q予防と注意点は❓
• 強く目をこすらない
• 生活リズムを整えて血圧を安定させる
• 体調の変化に気をつける
白目の出血に気づいたときは、まずは慌てずに様子を見てください。
長引いたり繰り返す場合には、眼科で原因を確認すると安心です。