2025年10月08

秋にもある「草の花粉症」
花粉症というと春のスギ花粉を思い浮かべる方が多いですが、実は秋にも花粉症があります。
代表的なのが「ブタクサ」や「ヨモギ」などの雑草による花粉症です。
これらの花粉は8月下旬から10月ごろに飛び始め、特に河川敷や空き地、道路沿いなどで多く見られます。晴れて風が強い日や、草刈りの直後は花粉が舞いやすく注意が必要です。
こんな症状は秋の花粉が原因かも
秋の花粉症でも、春と同じように「目のかゆみ」「充血」「涙が出る」「まぶたの腫れ」などのアレルギー性結膜炎の症状が出ます。
鼻水やくしゃみなどの鼻炎を伴うこともあり、「季節の変わり目の風邪かな?」と思って受診される方も少なくありません。
朝起きたときにかゆみが強い、目をこすりたくなるという方は要注意です。
花粉を避けるための工夫
ブタクサやヨモギの花粉は地面近くを漂うため、屋外での活動後に症状が出やすいのが特徴です。
外出時にはメガネをかけ、帰宅後は洗顔やうがいで花粉を洗い流しましょう。
衣類への付着を防ぐため、洗濯物は室内干しにするのがおすすめです。
また、草むらの近くを通るときや草刈りの時期は特に注意が必要です。
目のかゆみには早めの治療を
治療は抗アレルギー点眼薬(抗ヒスタミン薬やメディエーター遊離抑制薬)を中心に行います。
症状が強い場合は短期間ステロイド点眼を併用することもあります。
自己判断で市販薬を使い続けると悪化することもあるため、医師の診察で目の状態を確認し、適切な治療を行いましょう。
コンタクトレンズを使用している方は、装用を控えたほうがよい場合もありますので、早めにご相談ください。
「秋なのに目がかゆい」そんなときは
秋の花粉症は飛散期間が短いものの、放置すると長引くことがあります。
「秋なのに目がかゆい」「朝だけ目が赤い」「鼻炎が続く」などの症状がある方は、
ブタクサやヨモギの花粉が原因かもしれません。
気になる症状がある方は、早めに眼科での診察をおすすめします。