2025年11月22

白内障手術のタイミングと注意点
運転免許の更新が近づくと、視力検査が気になるという方は多いのではないでしょうか。特に「最近少し見えづらくなった」「夜の運転でまぶしく感じる」「信号の色が見えにくい」といった症状がある方は、白内障が進行している可能性があります。
ここでは、免許更新を控えている方が知っておきたい、白内障手術のタイミングや注意点について詳しくご説明します。
白内障と視力の関係
白内障は、目の中の水晶体(レンズの役割をする部分)が加齢などにより濁ってくる病気です。進行すると、かすみ・まぶしさ・二重に見えるなどの症状が現れ、視力が徐々に低下します。
運転免許更新時には、「両眼で0.7以上、かつ片眼で0.3以上」という視力基準があります。
白内障が進行すると、この基準を満たせなくなることがあり、更新時の視力検査で不合格となるケースもあります。
白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズ(IOL)を入れることで視力を改善する治療です。多くの方が手術後に明るくクリアな視界を取り戻し、免許更新にも十分な視力を得られます。
しかし、「いつ手術を受けるか」が非常に重要になります。
手術のタイミングは“余裕をもって”が基本
白内障手術後は、翌日から視力が回復する方もいれば、数週間かけて安定していく方もいます。
一般的に視力が安定するまでには1か月ほどかかります。
手術後すぐは目の状態が変化しやすく、眼鏡の度数も安定していないことが多いため、免許更新の視力検査に備えるには、少なくとも手術後1か月以上の余裕を見ておくのが安心です。
また、時期や医療機関の混雑状況によっては、手術までの待ち期間が1〜3か月生じることもあります。特に春や秋などは手術希望者が多く、予約が取りづらくなる傾向があります。
そのため、「免許更新が近いからそろそろ相談してみよう」と思ったときには、すでに間に合わない場合もあります。
理想的には、更新日の半年前〜3か月前には眼科を受診し、視力の状態を確認しておくことをおすすめします。
手術後に注意したいこと
白内障手術自体は日帰りで行えることが多いですが、術後はしばらく点眼治療が必要です。また、眼の中の炎症が落ち着くまでの期間は、激しい運動や入浴、運転などに制限がかかる場合もあります。
手術後すぐの運転は、見え方に慣れていない状態で危険を伴うことがあるため、主治医の指示に従ってください。
また、両目を手術する場合は、片目ずつ数日〜2週間あけて行うのが一般的です。そのため、両眼の視力が安定するまで合計で1か月〜1か月半程度かかる場合もあります。
このように、免許更新の時期と手術スケジュールをうまく調整するには、早めの計画がとても大切になります。
更新直前でもあきらめないで ― 延期申請という方法
「もう免許更新まで1か月しかないのに、手術もまだ…」という場合でも、慌てる必要はありません。
実は、免許センターや警察署では、やむを得ない事情がある場合に免許更新期限の延長申請を行うことができます。
白内障手術を控えていることを証明できる医師の診断書や手術予定の証明書を提出すれば、一定期間(通常は数か月)の延長が認められる場合があります。
この制度を利用すれば、無理に視力の不安定な状態で更新に臨む必要がなく、安心して手術と回復を経てから更新が可能になります。
ただし、延長申請の手続きや必要書類は都道府県によって異なるため、事前に警察署や免許センターに確認することが大切です。
まとめ
- 白内障が進行すると、免許更新の視力基準を満たせないことがある
- 白内障手術後、視力が安定するまでには約1か月かかる
- 手術待ち期間が1〜3か月生じることもあるため、早めの相談が重要
- 更新が間に合わない場合は、免許更新の延長申請が可能
免許更新は「視力の健康」を見直す良いきっかけでもあります。
最近見えづらさを感じている方は、更新時期に関係なく、一度眼科での検査を受けてみましょう。早めの受診と計画的な手術スケジュールで、快適で安全な視界を保ちましょう。