2026年9月04

「白内障の手術を勧められたけれど、眼内レンズってどう選べばいいの?」と戸惑っている方は少なくありません。単焦点・多焦点・トーリックと種類が多く、費用の違いも気になるところです。
眼内レンズの選び方は、大きく「見たい距離(遠く重視か手元重視か)」と「眼鏡への依存度をどこまで下げたいか」の2軸で整理できます。ご自身の生活スタイルや趣味・仕事の内容を医師に伝えることが、後悔しない選択への近道です。
- 眼内レンズの種類(単焦点・多焦点・トーリック)の違い
- ライフスタイルや目の状態に合わせた選び方のコツ
- 費用の違いと白内障手術全体の流れ
目次
眼内レンズとは?白内障手術との関係
白内障で水晶体が濁るとどうなる?
私たちの目の中には、カメラのレンズにあたる「水晶体」という組織があります。この水晶体は本来透明で、目に入った光をピントを合わせながら網膜へ届ける役割を担っています。
白内障とは、この水晶体がさまざまな原因によって白くにごり、光が通りにくくなる病気です。「かすみがかかったように見える」「まぶしさが増した」「視力が急に落ちた」といった症状が代表的で、加齢とともに発症しやすくなります。70代では約9割の方に白内障の所見があるとされており、決して珍しい病気ではありません。
眼内レンズ(IOL)の役割
白内障の手術では、にごった水晶体を取り除いたあとに、人工のレンズを目の中に挿入します。このレンズが「眼内レンズ(IOL:Intraocular Lens)」です。
眼内レンズは一度入れると基本的に取り替えの必要がなく、半永久的に機能し続ける素材でつくられています(個人差があります)。どのような眼内レンズを選ぶかによって、手術後の「見え方の質」や「眼鏡の必要性」が大きく変わります。だからこそ、術前にしっかり種類を理解して選ぶことがとても大切です。

眼内レンズの種類と特徴をわかりやすく解説
単焦点レンズ・多焦点レンズ・トーリックレンズの3種類が基本
眼内レンズには大きく分けて、単焦点レンズ・多焦点レンズ・トーリックレンズ(乱視矯正対応)の3種類があります。
| 種類 | 見える距離 | 眼鏡の必要性 | 費用区分 |
|---|---|---|---|
| 単焦点レンズ | 1か所(遠・中・近から選択) | 手元や遠方に応じて必要になる場合あり | 保険診療 |
| 多焦点レンズ(選定療養) | 遠・近など複数距離 | 眼鏡への依存を減らせる場合がある | 一部自己負担(選定療養) |
| トーリックレンズ | 単焦点または多焦点+乱視矯正 | 乱視がある方の視力改善に有用 | 単焦点は保険診療、多焦点は選定療養 |
ピントが合う距離を「遠・中・近」の1か所に設定するレンズです。保険が適用されるスタンダードな眼内レンズで、視界のクリアさや安定感に優れています。手元を見るときには老眼鏡が必要になります。眼鏡をうまく活用できる方や、視界のくっきり感を優先したい方に向いています。
遠方と手元(2焦点)または遠方・中間・手元(3焦点)など、複数の距離にピントを合わせられるレンズです。眼鏡への依存度を下げることが期待できますが、夜間に光がにじんで見えるハロー・グレアが起こりやすいという点には個人差があります。
乱視を同時に矯正できる眼内レンズです。単焦点タイプと多焦点タイプがあり、乱視の程度が強い方には視力の質を改善できる可能性があります。乱視があると白内障手術後も見え方がぼやける場合があるため、術前検査で乱視の有無・程度を確認したうえで選択を検討します。
ライフスタイルで変わる!眼内レンズの選び方のポイント
「どの距離をよく使うか」から考える
眼内レンズの選び方で最も大切な視点は、「術後の日常生活でどの距離をよく使うか」です。
- 車の運転や屋外活動が多い → 遠方重視の設定
- 読書・手芸・スマートフォン操作が多い → 手元重視またはバランス型
- パソコン作業が中心 → 中間距離を含む多焦点レンズも選択肢
- 眼鏡を使いたくない → 多焦点レンズを相談
- 夜間の車の運転が多い → ハロー・グレアを考慮して単焦点レンズを選ぶ場合も
よくある誤解:「多焦点レンズにすれば全員が眼鏡不要になる」は正確ではない
「多焦点レンズを選べば眼鏡が一切いらなくなる」と思っている方は少なくありませんが、これは正確ではありません。目の状態や個人差によって、細かい作業では眼鏡を使う場合もあります。術後の見え方には個人差があることを理解したうえで、医師と十分に相談しながら選ぶことが大切です。
眼内レンズは一度挿入すると、基本的には入れ替えを行わないことを前提に選びます。「後で変えればいい」という考えで安易に決めず、術前の診察でライフスタイルや希望を医師にしっかり伝えましょう。
費用の目安と保険適用について
単焦点レンズは保険診療で受けられる
白内障手術に単焦点レンズを使用する場合は保険診療の対象となります。高額療養費制度を活用することで、自己負担額を一定限度内に抑えることができます(年齢・収入によって上限額が異なります)。
多焦点レンズは「選定療養」の仕組みを理解しよう
多焦点眼内レンズを使う場合は「選定療養」という制度が適用されます。手術料の一部は保険でまかなわれ、単焦点レンズとの差額分を患者さんが自己負担する仕組みです。
「日帰り手術」で入院費用がかからないメリット
白内障手術は、技術や設備が整ったクリニックでは日帰りで受けられるケースが増えています。入院が不要なため、入院にともなう費用や時間的な負担を大幅に軽減できることが日帰り手術のメリットです。
めめ眼科船橋の眼内レンズ相談・手術体制
地域に根ざした高度眼科医療を提供
千葉県船橋市三山に位置するめめ眼科船橋では、白内障手術(単焦点レンズによる保険診療)をはじめ、硝子体手術・緑内障手術まで日帰りで対応しています。
- 眼科専門医(日本眼科学会認定)・屈折矯正手術認定医による丁寧な術前相談
- 白内障・硝子体・緑内障の日帰り手術に対応(予約制)
- 光干渉断層計(OCT)など精密検査機器を完備し、術前評価を丁寧に実施
- 120台分の提携無料駐車場で通院しやすい環境
- LINE・WEB予約対応が可能

眼内レンズに関するよくある質問
この記事のまとめ
- ・眼内レンズは白内障手術で濁った水晶体と入れ替える人工レンズ。単焦点・多焦点・トーリックの3種類が基本
- ・選び方の軸は「よく使う距離」と「眼鏡への依存度をどうしたいか」の2点。ライフスタイルと目の状態を医師に伝えることが大切
- ・単焦点レンズは保険診療で高額療養費制度が適用。多焦点レンズは選定療養で一部自己負担が発生する
- ・「多焦点=眼鏡不要」は必ずしも正確ではない。術後の見え方には個人差があり、医師との十分な相談が重要
- ・船橋市・習志野市エリアで眼内レンズ・白内障手術を相談したい方は、めめ眼科船橋へお気軽にご相談ください
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「見える喜びをあなたにも」というキャッチフレーズのとおり、手術後に「明るく見えるようになった」「色がきれいに見える」と喜んでいただけることが、私たちにとって一番の励みになっています。眼内レンズの選び方は一人ひとり異なります。遠慮なく、日常生活の様子や趣味・ご希望をお話しください。一緒に最適なレンズを考えていきます。
— めめ眼科船橋 院長 安田向壱