糖尿病と言われたら、なぜ「眼科」なのか?|めめ眼科船橋|習志野・実籾の眼科・白内障手術

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糖尿病と言われたら、なぜ「眼科」なのか?

糖尿病と言われたら、なぜ「眼科」なのか?|めめ眼科船橋|習志野・実籾の眼科・白内障手術

2026年5月02

目は「血管」を直接観察できる唯一の場所

内科の検査で血糖値が高いと指摘された際、医師が最も警戒するのは「合併症」です。糖尿病の本質は、血液中の糖分が増えすぎることで、全身の細い血管がボロボロになってしまう病気だからです。

しかし、心臓や腎臓の血管がどれくらい傷んでいるかを外から直接見ることはできません。そこで重要になるのが「目」です。目の奥にある「網膜」には、体の中で唯一、生きたままの血管を直接観察できる場所があります。

眼科医が網膜の血管をチェックすることで、全身の血管が今どれくらいダメージを受けているのか、その「縮図」を知ることができるのです。

糖尿病網膜症:静かに忍び寄る「失明の危機」

糖尿病によって目の血管に障害が起きる状態を「糖尿病網膜症」と呼びます。これは日本人の失明原因の第3位(かつては1位でした)を占める非常に深刻な病気です。

網膜症には、大きく分けて3つのステージがあります。

  1. 単純網膜症(初期) 血管に小さなコブができたり、点状の出血が見られたりします。しかし、この段階では自覚症状は全くありません。視力も1.2や1.5といった良い数値を維持していることがほとんどです。
  2. 増殖前網膜症(中期) 血管が詰まり始め、網膜の一部に酸素や栄養が届かなくなります。この段階でも、まだ視力が落ちない方が多く、放置されやすい危険な時期です。
  3. 増殖網膜症(末期) 酸素不足を補おうとして、新しく「新生血管」という脆い血管が作られます。これが破れると、目の中で大出血(硝子体出血)を起こしたり、網膜剥離を引き起こしたりして、ある日突然、視力を失うことになります。

「見えているから大丈夫」が一番危ない

糖尿病網膜症の恐ろしさは、「末期の一歩手前まで自覚症状がほぼゼロ」という点に尽きます。

「目がかすむ」「視力が落ちた」と気づいてから受診された時には、すでにかなり進行しており、元の視力に戻すことが難しいケースも少なくありません。逆に、初期段階で発見できれば、血糖コントロールやレーザー治療によって、一生涯、良好な視力を守り抜くことが十分に可能です。

内科の先生が眼科受診を勧めるのは、あなたが「今、困っていないか」を確認するためではなく、「5年後、10年後も今と同じように見え続けているか」を確認するためなのです。

眼科での定期検査、何をするの?

眼科では主に「眼底検査」を行います。

  1. 眼底検査: 瞳孔を広げる薬(散瞳薬)を点眼し、網膜の隅々まで血管の状態を確認します。
  2. OCT(光干渉断層計): 網膜の断面を撮影し、むくみ(浮腫)がないかを精密に調べます。

検査結果に基づき、網膜症がない場合は「1年に1回」、初期の場合は「3〜6ヶ月に1回」といった具合に、眼科医が適切な受診間隔を決定します。この「定期的な見守り」こそが、失明を防ぐ最強の手段です。

糖尿病と向き合う皆様へ

糖尿病と診断されたことは、これからの人生をより健康に過ごすための「サイン」でもあります。内科での血糖コントロールと、眼科での定期検診。この「両輪」が揃うことで、糖尿病は決して怖い病気ではなくなります。

「まだ見えるからいいや」と思わずに、まずは一度、眼底の血管の状態をチェックしに来てください。私たちが全力で、あなたの「見える喜び」を守るお手伝いをいたします。

【受診される方へのお願い】

眼底検査で瞳を広げる点眼薬を使用すると、4〜5時間は光が眩しく感じられたり、近くの文字がぼやけたりします。

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