2026年5月09

せっかく白内障の手術を受けて視界がハッキリしたのに、数ヶ月から数年経って「最近また少し目がかすんできたな」「光がまぶしく感じるようになった」と不安に思われる方がいらっしゃいます。
これは「手術の失敗」や「白内障の再発」ではありません。白内障手術を受けた方の数割に起こる自然な変化で、「後発白内障(こうはつはくないしょう)」と呼ばれるものです。
今回は、この後発白内障の原因と、当院で数分で終わる安心の治療法について分かりやすく解説します。
なぜ、手術をしたのに濁るのでしょうか?
白内障の手術では、濁った水晶体の中身を取り除き、代わりに人工の「眼内レンズ」を入れます。この際、レンズを支えるために、もともとの水晶体を包んでいた「袋(水晶体嚢)」を残します。
手術から時間が経つと、この袋の中に残っていた細胞が増殖し、袋の後ろ側が白く濁ってしまうことがあります。
窓ガラスそのものではなく、後ろの「網戸」が汚れてしまったような状態、とイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。光がこの濁りを通る際に遮られたり散乱したりするため、視界がかすんだり、まぶしく感じたりするのです。
「YAGレーザー」なら、数分で視界が戻ります
「また手術をするの?」と心配されるかもしれませんが、ご安心ください。後発白内障の治療にはメスを使いません。「YAG(ヤグ)レーザー」という装置を使えば、外来の診察室に座ったまま、短時間で治療が可能です。
- 痛みはありません:目薬の麻酔をするので、痛みはほとんど感じません。
- 時間は数分です:実際のレーザー照射は片目5分程度で終わります。
- 一度きりの治療です:一度レーザーで濁りを取り除けば、その場所が再び濁る(再発する)ことはありません。
治療後は、濁りが取れることで、手術直後のようなクリアな視界を再び取り戻すことができます。
治療費用の目安(保険診療)
後発白内障のレーザー治療は、健康保険が適用される「保険診療」です。窓口でお支払いいただく費用の目安は以下の通りです。
| 負担割合 | 片眼の費用(目安) | 両眼の費用(目安) |
|---|---|---|
| 1割負担の方 | 約1,500円 | 約3,000円 |
| 2割負担の方 | 約3,000円 | 約6,000円 |
| 3割負担の方 | 約4,500円 | 約9,000円 |
※上記の金額には、再診料や検査料、お薬代などが別途加算されます。
※使用するお薬や、当日の検査内容によって多少前後することがあります。
治療をお考えの方へ(ご注意事項)
レーザー治療を行う際、瞳を広げる「散瞳(さんどう)」という処置をします。 このお薬の影響で、治療後4〜5時間は光が非常にまぶしく、手元のピントが合いにくい状態が続きます。
⚠️治療当日は、ご自身での車の運転や自転車の運転は控えてご来院ください。
院長より一言
「もう年だから仕方ないかな」と諦めてしまうのはもったいないことです。後発白内障は、安全で短時間の処置によって、劇的に見え方が改善する病気です。
白内障手術を以前受けられた方で、最近少しでも見え方に違和感がある方は、まずは一度検査にいらしてください。
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