2026年9月19

「ICLって一生もつの?何年かしたら交換しないといけないの?」——レーシックとの違いも含めて、ICLの寿命や耐久性が気になる方は多いはずです。
結論からお伝えすると、ICLレンズ自体の耐久性は半永久的とされており、一般的に取り替えを前提とした治療ではありません。ただし、目の状態の変化によって将来的に調整や交換が必要になるケースがあることも知っておくことが大切です。
この記事では、ICLが長持ちする理由・寿命に関係する要因・交換が必要になる代表的なケースまで、眼科専門医の視点でわかりやすく整理しました。
- ✅ ICLレンズの耐久性・寿命の目安
- ✅ 長持ちさせるために知っておきたいポイント
- ✅ 将来的にレンズ交換が必要になるケースとその理由
- ◦ 目次
- ▸ ICLの寿命・何年もつのか?気になる疑問を整理する
- ◦ 「一生もつ」と聞いたけど本当?
- ◦ レーシックとICLの「長持ち」はどう違う?
- ◦ よくある誤解:ICLは消耗品ではない
- ▸ ICLが長持ちする理由——なぜ半永久的といわれるのか
- ▸ 交換・調整が必要になるのはどんなとき?
- ◦ レンズより「目の変化」が交換の主な理由
- ◦ 加齢と白内障:長期使用者が知っておきたいこと
- ◦ 角膜内皮細胞数の管理が重要なポイント
- ▸ ICLを長く良好に保つために大切なこと
- ◦ 術前の適応検査が「長持ち」の土台を作る
- ◦ 術後の生活で気をつけること
- ◦ 年齢・近視の進行と長期的な視力変化について
- ▸ めめ眼科船橋のICL対応について
- ▸ よくある質問(FAQ)
- ◦ まとめ:ICLの寿命・長持ちのポイント
- ◦ ICLのこと、まずは気軽にご相談ください
ICLの寿命・何年もつのか?気になる疑問を整理する
「一生もつ」と聞いたけど本当?
ICL(アイシーエル/Implantable Collamer Lens)は、角膜を削らずに目の中にレンズを挿入して視力を矯正する屈折矯正手術です。「ICL 寿命 何年」と検索する方の多くは、「手術したあと何年かしたらまたお金がかかるのか」「定期的にレンズを取り替えるものなのか」という点を心配しているのではないでしょうか。
その答えとしては、ICLに使われるコラマー素材のレンズそのものは劣化しにくく、基本的に交換を前提としていないと一般的に説明されています。製造メーカーによる長期追跡データでも、10年・20年以上にわたってレンズの透明性が保たれている報告があります(個人差があります)。
ただし「レンズが長持ちする=何もしなくてよい」ということではありません。目の状態は年齢とともに変化するため、定期的な検査と経過観察が欠かせない点は押さえておきましょう。
レーシックとICLの「長持ち」はどう違う?
近視矯正の選択肢として比較されることが多いレーシックとICL。どちらも近視を矯正する手術ですが、「長持ち」という観点では仕組みが大きく異なります。
レーシックは角膜を削って形を変える手術のため、一度行った矯正を元に戻すことはできません。一方ICLは目の中にレンズを挿入するだけで角膜を傷つけないため、必要であれば取り出したり交換したりできる可逆性が特長です。将来的な眼内環境の変化に応じて対応できる柔軟さがあることも、ICLが選ばれる理由の一つとなっています。
よくある誤解:ICLは消耗品ではない
コンタクトレンズを日常的に使っている方は、「ICLも定期的に交換するものでしょ?」と思われることがあります。しかしICLは目の中に常時留置するタイプのレンズであり、毎日着脱するコンタクトレンズとはまったく異なります。使い捨てや定期交換を前提とした製品ではなく、長期間にわたって目の中で機能し続けることを想定した設計になっています。

ICLが長持ちする理由——なぜ半永久的といわれるのか
ICLが「半永久的に長持ちする」といわれる背景には、素材・設計・生体との相性という3つの要因があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
ICLに使用されているコラマー(Collamer)は、コラーゲンとポリHEMAを組み合わせた独自素材です。この素材は目の中の組織となじみやすい生体親和性を持ち、異物反応を起こしにくいとされています。また紫外線をカットする成分を含んでいるため、長期的な目の保護にも寄与するとされています。素材そのものが経年劣化しにくいことが、「長持ち」と評価される大きな理由です(個人差があります)。
ICLは虹彩の後ろ・水晶体の前のスペース(後房)に挿入されます。角膜内皮細胞や水晶体への影響を最小限に抑えた設計であり、術前の適応検査で適切なサイズのレンズが選ばれることで、眼内環境を維持しやすくなります。レンズが正しい位置に収まっている限り、長期間にわたって安定した視力矯正が期待できます(個人差があります)。
ICLは1997年にヨーロッパで承認され、日本では2010年に厚生労働省の承認を取得した治療法です。世界的に見ると20年以上の臨床使用実績があり、長期にわたってレンズの透明性が維持されているとするデータが報告されています。新しい治療法ではなく、一定の実績を持つ選択肢であることは理解しておきたいポイントです(個人差があります)。
交換・調整が必要になるのはどんなとき?
レンズより「目の変化」が交換の主な理由
ICLのレンズ自体が劣化して交換が必要になるケースはまれとされています。交換や調整が検討されるのは、レンズの問題ではなく目の側の変化が原因であることがほとんどです。代表的なケースを整理します。
交換・調整が必要になる主なケース
- 加齢による近視度数の変化
- 白内障の進行(水晶体混濁)
- 眼圧上昇・緑内障の発症
- レンズサイズが合わなくなった場合
- 角膜内皮細胞数が基準値を下回った場合
定期検査で早期に把握できること
- 角膜内皮細胞数の変化
- 眼圧の推移
- レンズ位置・傾きの確認
- 白内障の有無・進行度
- 視力・屈折度数の変化
加齢と白内障:長期使用者が知っておきたいこと
ICLを若い年齢で受けた場合、数十年後には白内障が進行することがあります。白内障とは水晶体が白く濁る加齢性の変化であり、これはICLとは無関係に誰にでも起こりうる変化です。白内障手術を行う際にはICLを取り出すことが一般的で、その後は白内障手術で挿入する眼内レンズで視力を補うことができます。白内障手術はICLの「終わり」ではなく、次の治療ステージへの移行と理解するのが適切です。
角膜内皮細胞数の管理が重要なポイント
ICL手術において術前・術後の管理で特に重視されるのが角膜内皮細胞です。角膜内皮細胞は再生しない細胞であり、一定数を下回ると角膜の透明性が保てなくなる可能性があります。ICLは適切な位置に留置されていれば角膜内皮細胞への影響は小さいとされていますが、長期的な定期検査で数値を継続的に確認することが重要です。術後の定期受診を欠かさないことが、ICLを長く安全に使い続けるうえで欠かせません。
⚠ 注意:定期検査をスキップしないこと
ICLは一度入れたら終わり、ではありません。術後1週間・1か月・3か月・6か月・1年後を目安に定期検査が行われ、その後も年1回程度の経過観察が推奨されることが一般的です。自覚症状がなくても定期受診を続けることが、長期的な安全性を守るための基本です。具体的なスケジュールは担当医に確認してください。
ICLを長く良好に保つために大切なこと
術前の適応検査が「長持ち」の土台を作る
ICLを長期間良好に保つうえで、最も重要なのが術前の適応検査の精度です。角膜の大きさ・前房深度・角膜内皮細胞数・眼圧・近視度数などを総合的に評価し、患者さんの目に合ったサイズのレンズを選ぶことが、長期的な安全性の基礎になります。適応外の目に無理に手術を行うことは、長期使用におけるリスクにつながります。術前検査は複数の項目を丁寧に確認できる環境で受けることが大切です。
術後の生活で気をつけること
ICL手術後の日常生活における制限は、術後しばらくの期間に設けられることが多いですが(具体的な期間は担当医の指示に従ってください)、その後は通常の生活に戻れることがほとんどです。ただし眼への強い衝撃を与えるスポーツや、目をこする習慣は避けたほうがよいとされています。また目に関する違和感・見え方の変化を感じた場合は、自己判断せずに早めに受診することが重要です。
年齢・近視の進行と長期的な視力変化について
ICLは近視を矯正するレンズですが、術後も年齢とともに近視が進行する可能性はゼロではありません(個人差があります)。特に若い年齢で手術を受けた場合や、近視が進行傾向にあった場合には注意が必要です。眼鏡やコンタクトレンズを使わずに生活できる期間が長くなることは期待できますが、数十年単位では視力変化が生じる場合があることを理解しておくことが大切です。定期検査で視力・屈折度数の変化を把握し続けることが、対応策を早期に検討するうえで役立ちます。
めめ眼科船橋のICL対応について
- ✅ 屈折矯正手術認定医が担当——院長・安田向壱は屈折矯正手術認定医の資格を持ち、ICL手術の適応判断・術前検査に対応しています
- ✅ 白内障・緑内障・硝子体など幅広い日帰り手術に対応——将来的に白内障が生じた場合にも、院内で一貫して対応できる体制を整えています
- ✅ 大学病院水準の精密検査を地域で提供——光干渉断層計(OCT)など高精度の検査機器を使用した術前検査・定期フォローに対応しています
- ✅ 120台分の無料提携駐車場・無料送迎バスあり——千葉県船橋市三山という郊外立地ながら、車でのアクセスが非常に便利。術後の送迎にも対応しやすい環境です
- ✅ LINE・WEB予約で待ち時間を軽減——術前検査・術後フォローの受診もスムーズに行えるよう、予約システムを整備しています
よくある質問(FAQ)
まとめ:ICLの寿命・長持ちのポイント
- ✅ ICLのレンズ素材は劣化しにくく、基本的に交換を前提としていない(個人差があります)
- ✅ 交換・取り出しが必要になる場合はほとんどが「目の変化(白内障・眼圧上昇等)」が原因
- ✅ 術前の適応検査の精度が長期的な安全性の土台になる
- ✅ 術後の定期検査(角膜内皮細胞数・眼圧・レンズ位置など)が長期使用の安心につながる
- ✅ 白内障が生じた際はICLを取り出して白内障手術へ移行できる





👨⚕️ 院長・安田向壱からのコメント
ICLは正しい適応判断と、術後の定期的な経過観察が組み合わさることで、長期的な満足度につながる治療だと考えています。私自身、順天堂大学医学部附属浦安病院や国立国際医療研究センター国府台病院での経験を通じて、さまざまな屈折矯正・眼科手術に携わってきました。「見える喜びをあなたにも」という思いで、船橋市・習志野市周辺の皆さまに寄り添った丁寧な診療を心がけています。ICLをご検討の方はもちろん、「自分は適応になるのか」という段階のご相談も大歓迎です。お気軽にご来院ください。